みなさんは「チャイクロ」という絵本をご存知でしょうか?
懐かしい!と思われる方も多いのでは?
今回は50年近く多くの家庭で愛されている知育絵本「チャイクロ」をご紹介します。
ミミです
目次
チャイクロとは?
ブックローンチャイクロ
チャイクロはブックローン社(今はBL出版)という出版社から販売された3才〜6才向けの知育絵本です。初版は1970年、全8巻で当時で2万円ほど。
改版を何度か繰り返し、現在では累計300万以上の売り上げを出しているロングセラー商品。
ブックローン社はもともと百科事典、図鑑などを扱っており、書籍の月賦販売をしていました。本のローンでブックローン…でしょうか?
ブックローンにはチャイクロの他に「リブロック」というブロックの玩具が有名で、この二つのCMは当時では有名でよく流れていました。
この哀愁感が何ともいえませんね〜。
知育絵本の先駆け
発売当時の1970年には、知育絵本というものは今ほど多くはなかったと思います。
知育絵本の先駆け的な存在だったからこそ、8冊2万円もするチャイクロが売れていたのではないでしょうか。
子供の教育に関して、今も昔もの親の思いというものはさほど変わらないということですね。
改訂版によって8冊だったり12冊だったりしますが、「かず・かたち・いろ・ことば・かがく」など1冊1テーマで展開されています。
チャイクロの不思議な魅力
とにかくイラストが魅力的
出典:チャイクロ/BL出版
初版のチャイクロですが、見てください、この今でも十分通用するポップで魅力的なイラスト。見ているだけで楽しくなってきませんか。
新装版はタッチなど多少雰囲気は変わりましたが、初版と同じようにイラストが興味深いです。
参考 新装版チャイクロBL出版子供の頃、このカラフルな色使い、ユニークなキャラクターたちを見ているとちょっと不思議な気分になってきて、見れば見るほど引き込まれたことを思い出します。
何度もじっくり見たくなる
大人になって気がついたのですが、1ページの内容(イラスト)には結構盛り込んだ情報が入っています。
出典:チャイクロ/BL出版
例えば上の写真、色の組み合わせの実験をしていますが、青+黄、白+茶、黄+黒、赤+黒、黄+赤、オレンジ+茶、白+赤、青+白、ピンク+白、ブルー+白…この見開きの中にこれだけの情報が詰まっています。
情報や知識が1ページにたくさん詰め込まれているから、一度見ただけでは処理しきれない。それで見返したときに、前回見たときに気づかなかった部分を発見したりします。
チャイクロには何度もじっくり見たくなる要素が、あちこちに散りばめられているような感じがします。
全巻13,200円のチャイクロは買い?
オークションサイトをマメにチェックしよう
チャイクロの購入はネットか通信販売なので試し読みができません。
なので8巻セットであっても、やはり絵本に13,200円(税抜)は躊躇しますよね。
しかし、今は便利な時代。
オークションサイトをチェックしてみてください。ヤフオクやメルカリなどで結構頻繁に出品されていて、保存状態のきれいな商品も見かけます。
子供の本に中古は…とためらう方は、BL出版のホームページ、またはAmazonなどで単品でも販売しています。
チャイクロのコンセプトを知ろう
チャイクロの知育絵本のコンセプトとして、覚えることよりも、考える力・習慣・頭(脳)を育む絵本、知識を詰め込むのではなく、心を育てる教材ということをうたっていました。
そして実際に私がチャイクロで学んだことは創造力です。
出典:チャイクロ/BL出版
ミミ子
幼少期、こんな想像をしていました。イラストは実物よりかわいすぎますが…恐縮。
そして繰り返し読むことで、前回とはまた違う想像をしてゆっくりと時間をかけて楽しんでいました。
ページに描かれているもの以外のことを考える、想像する、発展させる、そんなふうに脳を鍛えていたように感じます。まさにチャイクロのコンセプト通りに。
今の私の創造力や発想力はチャイクロが育ててくれたんじゃないかと思っています。
買い!です、チャイクロ
以前、チャイクロの評価欄に、新鮮さがない、時代遅れ、値段が高い、などのコメントが書かれていました。
確かに今の知育絵本は、音が出たり、何かが飛び出したり、紙の素材を変えてみたりと、子供たちの興味を引きそうなものがたくさん出ています。
それに比べるとチャイクロは目立った売りがない割には高額、という印象になるのかもしれません。
ですが、私のようにチャイクロで何かを得た経験のある方なら「チャイクロは買いだよ!」と言いたくなるのでは。
絵本の価値というものは、大人になってから気づくことが多いです。
50年近く愛されている知育絵本『チャイクロ』、ご検討されてみてはいかがでしょう?