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絵本「そらいろのたね」子供の発想力と優しさを育てよう

こんにちは。ミミです。

好きな色は何?と聞かれて、「そらいろ」と答えるとちょっと素敵な感じがしませんか?

今回は「そらいろのたね」の絵本をご紹介いたします。

 

出典:そらいろのたね(文/中川李枝子・絵/大村百合子)/福音館書店

絵本情報

◆出版社/福音館書店

◆対象年齢/4才〜小学校低学年

◆文/中川李枝子、絵/大村百合子

◆発行/1967年1月

◆ページ数/28ページ




「そらいろのたね」はどんな絵本?

楽しさが詰まった優しいお話…やんわり教訓もあり

「そらいろのたね」あらすじ
ゆうじは宝物の模型ひこうきと、きつねの持っていた「そらいろのたね」を交換しました。ゆうじがそらいろのたねを植えると、そらいろの家が出てきました。その家はぐんぐんと大きくなり、森の動物たちや町の子供たちが集まってきて、みんなの遊び場になります。すると、それを見たきつねは、ゆうじに模型ひこうきを返して、家を独り占めしてしまいます。でもその後…

みなさんもご存知かと思いますが、ぐりとぐらシリーズの作家さんコンビの作品です。

ぐりとぐらと同じく、ロングセラーの絵本です。

まず、たねから家が出てくる、という発想が楽しいです。

「そらいろの家」がどんどん大きくなって、いろんな動物や子供たちがやってきて一緒に遊ぶ、なんてワクワクしてきますよね。

「そらいろ」という言葉も水色や青色というよりも、ふんわりとしていて優しい感じがします。

優しい雰囲気のお話ではありますが、最後は欲張ったきつねくんにちょっとした不幸が…。

余韻を残すエンディングで、読み聞かせに向いてそうな絵本です。



「そらいろのたね」見どころは?

どんどん大きくなる、どんどん増えてくる楽しさ

初めは小さな家だったのが、ページを追うごとに大きくなって、窓が増えたり、ベランダに花壇ができたりと、家が立派に成長していくというワクワク感があります。

集まってくる動物や子供も増えてきて、あれ、あの動物はどこにいったのかな?あ、こんなところに!という小さな発見も楽しいです。

集まってくる動物たちに注目

この絵本をお子さんに読まれる時は、ぐりとぐらを先に読んでおいた方が楽しめるかと思います。

大きく育ったそらいろの家に集まってきた動物たちの中に、、、いらっしゃるんですよね、あのお二方が。

他にもゾウやイノシシ、ライオンなど、ぐりとぐらを読んだ方なら見覚えのある動物たちも登場しているので、見比べてみるのも楽しいですよ。

 

子供におすすめするポイントは?

「育てる」楽しさと優しさを知ってほしい

出典:そらいろのたね(文/中川李枝子・絵/大村百合子)/福音館書店

私の好きなページです。

ゆうじくん、小さなそらいろの家にせっせと水やりをして育てています。

そんな優しいゆうじくんの「おおきくなあれ、おおきくなあれ」と言っていた言葉を、そらいろの家は聞いていたのではないでしょうか?

ゆうじくんの言葉を受けて、そらいろの家はあんなに大きくなったんじゃないのかなと思います。

サボテン(植物)は毎日話しかけるとよく育つと言われています。

植物でも動物でも(家も?)何かを育てるのに「愛情」は欠かせない要素だと言うことを、この絵本を読んで、お子さんに伝えてみてはいかがでしょう。

もちろん、きつねのように欲張って意地悪をすると良いことなんてないよ、という教訓もお忘れなく。

子供はとにかく発想を楽しんで

教訓云々は親に任せるとして…、子供はこの絵本の自由な発想を楽しみましょう。

そらいろのたねから育った家、ゾウも入れるような大きな家はどんな家だろう?

ぼく(わたし)だったら、こんな家がいい!ベランダにはこの花を植えたい!金魚の部屋も作る!

など、この「そらいろのたね」には、ワクワクするような発想を広げていける要素のある絵本だと思います。

そんなところが「そらいろのたね」の絵本がロングセラーになっているの理由の一つかもしれませんね。

 


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