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【Illustrator使い方の練習】シンボルとブレンドで建物を描く①

ミミです

今回は前編、後編と分かれております。長々しいですが、よろしければお付き合いくだい。

Illustratorの使い方を練習するのに、おすすめの素材が平面の建物です。一つの建物を完成させると、基本機能の使い方や小技が結構覚えられます。

参考にする建物は海外のホテルやアパートメントが良いかと思います。シンメトリー(左右対称)のものが多く、手間が省けることや、装飾や配色が美しくて作業意欲が湧きます。これ大事。

ご注意
ネットで拾った画像をまるっと模写してブログやSNSで公開することは著作権に引っ掛かりますので、あくまで個人の練習用としましょう。お披露目したい場合は著作権フリーのサイトから写真を選びましょう!

今回はIllustratorの使い方の練習として、『シンボル』『ブレンド』機能を使って建物を描いていきます。

「シンボルとブレンドで建物を描く①」では『シンボル』について、「シンボルとブレンドで建物を描く②」では『ブレンド』を中心にご説明していきます。

基本を覚えると、いろいろな応用ができる機能なので、Illustrator初心者の方はぜひお試しあれ。

これを描く!
建物完成

(使用ソフト Adobe Illustrator CC、Mac使用)

「シンボルとブレンドで建物を描く②」はこちら

建物完成【Illustrator使い方の練習】シンボルとブレンドで建物を描く②




Illustrator『シンボル』とは?

Illustratorで作成した素材(アートワーク)を[シンボル]パネルに登録したものをシンボルと言います。パネルからシンボルをドキュメントに配置して使います。

パスの素材をシンボルにすると、データが軽い、一括編集できる、置き換え可能、というメリットがあります。また、配置されたシンボルはリンクを解除しなければ編集できないので、誤って素材の一部を消してしまった!ということがありません。

シンボルパネルに追加

シンボル配置

デフォルトで登録されているシンボルもあるので、参考にしてみてください。シンボルパネルのライブラリー(下記画像①)または、右上四本線のメニュー画面から(下記画像②)をクリックして「シンボルライブラリを開く」に、様々なシンボルが登録されています。

シンボルパネルのライブラリ場所

シンボルデフォルトパネル参考




【建物を描こう①】パーツを作る

建物で繰り返し使うパーツ、窓枠を作ります。練習用なら一つだけでもOKです。

見本は少し影などをつけて立体的に作っていますが、後からでも簡単に修正できるので、最初はざっくりとした平面図で良いです。(実際、この見本は後から修正してます)あまりコテコテに作り込むと力尽きるのでほどほどに…。

窓枠

【建物を描こう②】パーツをシンボルに登録する

ここではシンボルの機能について説明をしていきます。

  • STEP.1
    シンボルパネルを表示

    上部メニューバー[ウィンドウ]→[シンボル]を選択してシンボルパネルを表示させます。

    シンボルパネル

  • STEP.2
    シンボルに登録

    作成したパーツを選択してシンボルパネル上にドラッグすると、[シンボルオプション]という画面が出てきます。

    シンボルパネル

    ・名前:それぞれ名前をつけましょう。

    ・書き出しタイプ:Flashで使用する時の設定で今回は関係ないので、デフォルトの「ムービークリップ」で良いです。

    ・シンボルの種類:「ダイナミックシンボル」を選択すると、配置後のシンボルの塗りや線の色を変更することができます。

    あとの設定はデフォルトのままでOK。これでシンボルに登録されました。

    シンボル登録画面

  • STEP.3
    シンボルを配置

    シンボルパネルから配置したいシンボルをドラッグ&ドロップでドキュメント上に持ってきて配置完了。

    配置したシンボルのことを「シンボルインスタンス」と言い、センターに「+」がついているのが目印です。

    シンボル配置

  • STEP.4
    シンボルの変更

    変更したいシンボルインスタンスを選択して、画面上部のコントロールパネルから[シンボルの編集](アラートが出ますがOKをクリック)、またはシンボルパネルから変更したいシンボルをダブルクリックすると、ドキュメントが編集画面に切り替わります。

    色を変更してみました。

    シンボルの編集

    編集が終わったら、ドキュメント上をダブルクリックするか、ドキュメント画面左上の矢印(←)をクリックすると通常画面に戻ると、シンボルが変更されます。

    編集解除

    シンボル変更後

  • STEP.4
    シンボルの置換

    全てのシンボルを変更するのではなく、一部のシンボルのみ変更したい場合は、置換機能を使うと簡単です。

    変更したいシンボルを選択し、コントロールパネルの[置換](下記画像赤枠)から、置き換えたいシンボルをクリックすると変更されます。

    シンボルの置換

  • STEP.5
    シンボルの解除

    解除したいシンボルインスタンスを選択して、コントロールパネルの[シンボルの解除]、またはシンボルパネルのメニュー(右上四本線)から[シンボルへのリンクを解除]を選択すると、元の編集可能なパスのオブジェクトになります。

    リンクを解除

    シンボルの解除





覚えておくと便利!

下の画像のような半円の形は簡単に作ることができます。(見本の窓のひとつに使っています)

[コーナーウィジェット]というIllustratorCCから追加された機能です。

私はこの存在にずっと気づかず、なぜ突然オブジェクトが半円になってしまうのかとイラっとしていたが、、使いこなせばとても便利な機能だった…独り言。

オブジェクト半円の作り方

選択ツール でオブジェクトを選択し、「 Mac ⌘、Winctrl 」を押すとコーナー付近に白丸[コーナーウィジェット]が出ます。このコーナーウィジェットをクリックし、ググッとオブジェクトの中心に近づけると角が丸くなります。中心まで引っ張り、選択範囲が赤色になったら半円になります。

オブジェクト半円の作り方gif

片側だけを半円にしたい場合は、選択ツール シフトを押しながらパスをクリックすると複数のパスが選択できるので、半円にしたいパスを選択します。あとは上記と同じです。

[コーナーウィジェット]角丸(内側)の他に、角丸(外側)面取りの3つの形が選ぶことができます。

コーナーウィジェットを選択した状態でダブルクリックすると、コーナーパネルが表示され(写真左)編集できます。または上部のコントロールパネルのコーナー(写真右)からも編集ができます。コーナーパネルでの編集は選択したパスの部分のみ、全て変更したい場合はコントロールパネルから編集しましょう。

 

前編はここまでです。お疲れさまでした!

後編は『ブレンド』機能を使って建物を仕上げていきます。↓

 




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