ミミです
鉛筆やペンで描いた線画のイラストを、手描き感を残したまま、Photoshopでデータ化する方法をご紹介いたします。
線画を抽出してデータ化すると、色ぬりはPhotoshop上でできるので、着色のバリエーションを楽しむことができます。
線画の抽出はIllustratorでもできますが、複雑なものだとデータが重くなってしまうので、Photoshopの方が向いています。
作業の流れを覚えると、簡単にできるようになるので、ぜひ習得しましょう!
用意するもの
-
線画イラスト(1色)
- スキャナーまたはスマホカメラ
スキャナーの場合は「写真」扱いでスキャンしてください。解像度は1200dpiが望ましいのですが、データがかなり重くなってしまうので、600〜800dpi程度にして、Photoshopで調整します。
スマホカメラの場合も、なるべく高解像度で撮りましょう。また、きれいにスキャンできるスマホアプリがあるので試してみてはいかがでしょう。
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手順1:画像の解像度の設定
注)完成データを印刷用ではなく、デジタルのみで使用する場合は以下の作業は必要ないです。手順2に進んでください。
Photoshopで画像を開き、[イメージ]→[解像度]で解像度を350dpiにします。その場合、「再サンプル」のチェックを外して「幅」「高さ」「解像度」がリンクされていることを確かめてください。
「再サンプル」のチェックを外すと、解像度を変更しても画像の劣化を防いでくれます。
カラーモードは、RGBのまま作業を行います。色をいれる段階になったら、[イメージ]→[モード]→[CMYK]にします。
色を入れた後に[RGB]から[CMYK]に変更すると色味が変わってしまうので、注意してください。
手順2:線画を抽出する
サンプルのイラストはスマホで撮ったものです。(アプリは使っていません)
- STEP.1画像をモノクロにする
[イメージ]→[色調補正]→[白黒]を選択。設定画面はデフォルトのままでOK。
- STEP.2コントラストを上げる
[イメージ]→[色調補正]→[明るさ・コントラスト]と[レベル補正]で全体的にコントラストを上げる。
レベル補正画面の右がシャドウ側(ブラックポイント)、左がハイライト側(ホワイトポイント)で、ヒストグラムの下の△をスライドして調整する。
コントラストを上げすぎると細い線が消えてしまうので、画面を見ながら調整をしよう。
- STEP.3イラストをきれいにする
消しゴムツールや修復スポットツールを使って、画像のゴミやいらない部分を消す。
- STEP.4線画部分を選択する
チャンネルパネルを開き、パネル下の点線の□[チャンネルを選択範囲として読み込む]をクリックして、画像を選択した状態にする。
- STEP.5線画に色を塗る
線画に黒以外の色を入れたい場合は、[イメージ]→[モード]→[CMYK]または[RGB]にする。印刷用ならCMYK、デジタル用ならRGB。
選択範囲を反転して、線画につけたい色(サンプルは赤色)をツールバーの描画色に選んでおく。レイヤーパネルを開いて新規レイヤーを作り、[編集]→[塗りつぶし]。元画像を非表示にする。
- STEP.5完成
※比較しやすいよう、赤色にしました。
手順3:着色をする
レイヤーパレットに新規レイヤーを作り、お好みの着色をしていきます。
レイヤーパネルの描画モード、レイヤースタイル、調整レイヤーを使うと、いろいろな表現ができるので、試してみてください。
最後に
今回は手描きの線画イラストを、手描き感を残しつつPhotoshopでデータ化する方法をご紹介いたしました。
作業自体は難しくはないので、コツをつかむまで何度か試してみてくださいね。