今回ご紹介する『なんにでもレナール!』は第62回西日本読書感想画コンクールの指定図書に選ばれた絵本です。子供の好きなこと、得意なことの夢を膨らませてくれる魔法の言葉「なんにでもレナール!」。あなたは何にレナール?
ミミです
出典:なんにでもレナール!(玉置 永吉・作、中川 貴雄・絵)/教育画劇
目次
第62回西日本読書感想画コンクール指定図書
『なんにでもレナール!』
『なんにでもレナール!』は第62回西日本読書感想画コンクールの小学1・2年生対象の指定図書です。
西日本読書感想画コンクールとは、
西日本読書感想画コンクールは、九州・山口各県学校図書館協議会と西日本新聞社が、地域の小・中学生、高校生を対象に開催している絵画コンクールです。このコンクールは1957(昭和32)年から続いており、全国でも最長の歴史と、地方での開催としては最大の規模(2016年度の応募総数は377,028作品)を誇り、各所から高い評価をいただいております。読書感想画は、子どもたちが本を読んで感じたこと、考えたこと、心に浮かんだイメージなどを、自分の心の中で組み立て、絵というかたちで表現するものです。読書感想画を通じて、読書への意欲が高まり、豊かな感性や想像力を育む児童・生徒が一人でも増えることを願って、本コンクールを実施しています。(西日本新聞 西日本読書感想画コンクールより)
『なんにでもレナール!』はまさしく、豊かな感性や想像力を育む、というコンクールの趣旨に沿った絵本です。
『なんにでもレナール!』
あらすじ
もぐらのレナールは魔法使い。
森の動物たちの好きなこと、得意なことを活かして、いろいろな職業の姿に変身させてくれます。
レナールが「なんにでもレナール!」と魔法の言葉を唱えると、おままごとの好きなぶたさんはコックに、水遊びの好きなぞうさんは消防士、昆虫採集の好きなねずみさんは昆虫博士に…
さてさて、次は誰を変身させてくれるのかな?
魔法使いレナールのかける素敵なおまじないは、いつも子どもたちをハッピーにしてくれるよ!コックさん、消防士さん、電車の運転手。楽しいことが大好きな子どもたちは、毎日夢を叶える遊びに夢中。そんな子どもの夢と想像力がふくらむ『ごっこ遊び』の世界が、モグラのレナールの魔法で、たちまち本物に早変わり!
『なんにでもレナール!』
みどころ
夢中になることへの後押し
子供が夢中になっていることってありませんか?
お絵かき、水遊び、お人形遊び、石拾い…そこからこんな素敵なお仕事ができるんだよ、とレナールは子供たちの大好きなことを後押しして、夢を広げてくれます。
好きなことを仕事に!というのは、私たち大人のテーマでもありますね。
でも子供たちには「仕事」はまだまだ先の話。
大事なのは「自分の好きなこと、夢中になれること」を見つけること。
大好きなものがあるというのはとても幸せですよね。
そして夢中になるといろいろなものを吸収していき、自分の中の引き出しが増えます。
大人になった時、その引き出しが多ければ多いほど、「好きなことを仕事に!」近づけるのではないでしょうか。
つい手に取りたくなる絵本
まずイラストの可愛さ、ポップな色使いが目を引いて、つい手に取りたくなります。
そしてやさしい文章、「なんにでもレナール!」と口に出して言いたくなる魅力的な言葉。
なんだかワクワクした楽しい気分になってくる、つい手に取りたくなる、そんな吸引力のある絵本です。
この動画は『なんにでもレナール!』のふんわりとした優しい雰囲気がすごくよく出ていますね。絵本とセットで欲しいくらいです。
『なんにでもレナール』
制作過程を知る
作者の中川貴雄さんと玉置永吉さんのnoteに絵本の制作過程が紹介されています。お二人は幼馴染みなんですね〜。
このnoteから一冊の絵本を作るということの「楽しさ」が伝わってきます。
ぜひ読んでみてください。今までとは違った絵本の見方、魅力を発見できます。
参考 1冊の絵本が出来るまで中川貴雄さんのnoteより 参考 副業で絵本玉置永吉さんのnoteよりゼロから完成まで作り上げるには、いろいろな壁にぶつかります。でもその痛み以上に得られるものがあるから、また次へと進みたくなるのですね。
とても刺激を受けました。
次回作、楽しみにしています!